見た目は全く同じiPhone SE2(第2世代)とSE3(第3世代)ですが、中身は「車のボディは同じでも、エンジンが軽自動車とスポーツカーくらい違う」と言えるほどの差があります。
長く快適に使うなら、間違いなくiPhone SE3を選ぶべきです。その決定的な理由を5つのポイントで解説します。
1. 「脳みそ」の性能差(A13 vs A15)
これが最大の違いです。SE3には、iPhone 13シリーズと同じ「A15 Bionic」チップが搭載されています。
- 動作のサクサク感: アプリの起動や切り替えがよりスムーズです。
- メモリ(RAM)の増加: SE2は3GBですが、SE3は4GBに増えています。複数のアプリを同時に開いても落ちにくく、動作が安定します。
- ゲーム性能: 重い3Dゲームなどの処理能力が大幅に向上しています。
2. 5G通信への対応
SE2は4Gまでですが、SE3は5Gに対応しています。
- これからの数年間で5Gエリアはさらに拡大します。今4G限定の機種を買うと、将来的に通信速度の恩恵を受けられなくなります。
- 都心部や人が多い場所での通信の繋がりやすさにおいて、5G対応は大きなアドバンテージになります。
3. バッテリー持ちの向上
サイズは同じですが、チップ(A15)の省電力性能が優秀なため、SE3の方がバッテリーが長持ちします。
- ビデオ再生時間: SE2(最大13時間)→ SE3(最大15時間)
- 実利用でも「あと少し充電が持てば」という場面でこの差が効いてきます。
4. カメラ画質の進化(特に料理や質感)
カメラのレンズ自体は同じ(1200万画素シングルカメラ)ですが、A15チップの画像処理能力により、仕上がりが変わります。
- Deep Fusion: 服の質感や風景の細部をきめ細かく描写します。
- スマートHDR 4: 明暗差がある場所でも、黒つぶれや白飛びを抑え、より自然な色味に調整してくれます。
- フォトグラフスタイル: 自分好みの色味(暖かめ、鮮やかめなど)を適用できます。
5. 寿命(OSサポート期間)
iPhoneは発売から5〜6年程度、最新のiOSアップデートが提供される傾向があります。
- SE2: 2020年発売 → おそらく2026〜2027年頃まで
- SE3: 2022年発売 → 2028〜2029年頃まで使える可能性が高いSE3を選ぶことで、単純に「2年長く使える」という計算になります。
スペック比較まとめ
| 特徴 | iPhone SE2 (2020) | iPhone SE3 (2022) |
| チップ | A13 Bionic | A15 Bionic (高速) |
| メモリ | 3GB | 4GB (安定) |
| 通信 | 4G LTE | 5G |
| バッテリー | ビデオ再生 最大13時間 | ビデオ再生 最大15時間 |
| カメラ機能 | スマートHDR (次世代) | スマートHDR 4 / Deep Fusion |
| 重量 | 148g | 144g (少し軽い) |
結論:どちらを選ぶべき?
「とにかく安く、1〜2年使えればいい」という場合を除き、基本的にはSE3を選ぶのが正解です。
価格差はありますが、処理能力の高さとサポート期間の長さを考えると、日割り計算した時のコストパフォーマンスはSE3の方が優秀です。
もし現在SE2をお持ちで、バッテリーの劣化や動作の重さを感じているなら、SE3への乗り換えはサイズ感を変えずに快適さを手に入れる良い選択肢になります。
値段はやや高くなりますが、iPhone SE3は手ごろな価格で、ストレスなく使えるiPhoneです。ホームボタンがある最後のiPhoneというのも、大きなポイントです。今後のことも考えて、iPhone SE2かSE3のどちらを買うのか。じっくりと検討してください。

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