ストレージという言葉を聞いたことがあるかと思います。何気なく使っていますが、とても大事な言葉です。
storageは「記憶装置」という意味になります。スマートフォンの様々なデータが、ストレージに増えていきます。ストレージには限りがありますので、容量がいっぱいになると、データを消して、ストレージを空けていく必要があります。
一番分かりやすいのが写真です。スマートフォンのカメラは年々進化しています。どんどんな綺麗な写真が撮れるようになっています。綺麗な写真が撮れるようになるということは、年々写真1枚のデータ量が増えていることになります。
スマートフォンに搭載されるストレージ容量も、少しずつ増えています。昔は16GBスタートだったストレージ容量も、今では64GBぐらいが普通になっています。4倍ストレージ容量は増えましたが、写真1枚のデータ量も増えている上に、写真を撮る枚数が増えています。さらには、動画まで撮るようになりました。スマートフォンのストレージ容量は、不足気味なのが現実です。
クラウドのストレージ
本体のストレージ以外にも、もう一つストレージがあります。クラウドのストレージです。自分の手元にあるスマートフォンとは別の場所に、ストレージがあります。クラウドのストレージという概念が、多くの方は理解ができないようです。
なぜ理解できないかというと、実態がなくて、手元にないからでしょう。
分かりやすく例えますと、街中で見かけるレンタル倉庫だと思ってください。自分のスマートフォンが、自分のお家。お家に荷物がいっぱいになって、荷物が置けなくなると、レンタル倉庫のようなサービスを契約して、そこに荷物を置くことになります。自分のお家からレンタル倉庫に荷物を移動すると、その分スペースが開きます。
クラウドの倉庫は、このようなイメージで考えてください。
レンタル倉庫に荷物を持っていく時は、自分の車などに荷物を積んで、レンタル倉庫まで行って荷物を下ろさなければけません。クラウドのストレージに荷物を持っていくには、インターネットを使います。インターネットが道路のようなもので、インターネットがあるから日本じゃない場所にクラウドがあっても問題はありません。レンタル倉庫が海外にあると、持っていくだけで大変ですが、現代のインターネットはとても高速なので、あっという間にデータをクラウドのストレージに持っていくことが可能なのです。
二つのクラウドを管理する必要がある
今のスマートフォンは、クラウドがあることが前提になっています。クラウドを活用することで、データの引き継ぎが楽にできるようになりました。手元にあるスマートフォンのデータが、クラウドにもあるから、新しいスマートフォンを買ってきても、クラウドからデータを引っ張って凝ればいいのです。
自分のデータだけではなく、YouTubeやInstagramなどのサービスも、クラウドを最大限に活用しています。YouTubeは見る人によって、出てくる動画が違いますし、Instagramに出てくる写真も、その人によって違います。
自分の手元にあるスマートフォンにデータがあるのではなく、YouTubeやInstagramといったサービスが格納されている大きなクラウド(サーバーに)にデータがあるからです。巨大な複雑な仕組みで作られたクラウドがあるおかげで、瞬時に自分の見たい動画や写真が並ぶのです。
自分の作ったファイルのデータだけではなく、サービスを利用したときに表示されるデータも、クラウドに収納されています。だからインターネットが繋がらない状況では、YouTubeやInstagramを楽しむことができないのです。
少し難しい話になりましたが、ストレージは2つあると覚えておきましょう。