スマートフォンや携帯電話を使っていて、圏外と言う経験をしたことがある方も多いと思います。圏外と言うのは電波が届かない場所にいるときになります。最近は基地局がたくさん設置されたことで、ほとんど圏外になる事はありませんが、山だったり海に行ったりすると、圏外と言う表示になることがあります。
携帯電話やスマートフォンと言うものは、基地局からの電波をスマートフォンが受け取ることで通信できます。という事は、近くに基地局がなければ圏外になります。海だと地上から離れれば圏外になりやすくなりますし、山とか高い場所に行くことで、基地局の設置が難しい場所だと圏外になります。
電波が届かないと通信が出来ませんので、メッセージを送ることができません。インターネットが繋がらないと、事故や遭難にあったときに情報を発信することができません。もしもの時に、スマートフォンの電波が繋がると言うのは意味があることなのです。
この圏外と言う問題は、改善するのが難しい問題です。コスト面で難しいということ以外にも、物理的に不可能と言う問題もあります。海の真ん中に基地局を立てるのは不可能です。そこを島や埋立地にしてしまって、基地局を建てるなら分かりますが、現実的には無理でしょう。基地局1台のために、下から柱を打って基地局を立てるのも難しいでしょう。
そんな今注目されている技術があります。衛星通信です。衛星通信は、空から電波が降ってきてインターネットができます。衛星通信で有名な会社は、あのイーロンマスクが率いるスターリンクと言うサービスです。スペースX社が手がけているスターリン米 AST SpaceMobileクは、衛星から電波が来るものをWi-Fiのような機械を設置することで受信し、近くのスマートフォンやパソコンで通信できると言う仕組みです。
この技術を使って、auがスターリンク社と提携し、スマホと衛星が直接通信すると言う仕組みをサービスを始めました。auユーザなら既に使えるようになっています。圏外の場所で空にスマートフォン掲げると、衛星と通信できます。普段生活している街中だと、空との間に障害物がありますし、普通に基地局からの電波が届くので、衛星と通信する機会はないでしょう。しかし、山や海などの自然が多い場所で、空が開けているところだと、衛星と通信することができるでしょう。
衛星との通信は、衛星との間に障害がないことが大事です。山だと空との間に木があると通信が難しい。街中だとビルなどがあると通信が難しいです。空が開けている場所だと衛星と通信する可能性が高いので、auの電波届かない場所でもスターリンクの衛星を通じて誰かにSMSを送ることができるでしょう。
現状は通信スピードが遅いので、インターネットをしたりするのはまだ難しいですが、簡単なメッセージを送ることができます。
これをさらに進化させたのは、楽天モバイルが米 AST SpaceMobile社と手がけている衛星サービスです。まだ実用化されていませんが、2026年の終わりごろにサービスを開始すると発表しました。これまで夢物語で実現不可能と言われていたサービスですが、順調に実験も成功しており、いよいよ実用化が迫ってきているようです。もし本当に楽天が衛星とスマホを直接通信するサービスを実現できれば、電波状況が一気に改善されます。これまで圏外だった場所が圏内になるわけではありませんが、海や山で楽天の電波が完全に入るようになることで、ユーザの認識が変わる可能性があります。これまで電波が悪いと言われていた楽天ですが、その評判は変わるかもしれません。
auはスターリンクと提携することで新しい道を切り開きました。楽天もAST SpaceMobile社と手を組んで大きく飛躍しようとしています。あのソフトバンクとdocomoは、衛星通信に関して大きな発表をしていません。
2026年は衛星通信が注目されるでしょう。ドコモやSoftbank単独での開発は難しいので、どこかと手を組むことになるでしょう。
我々ユーザ私は競争が激しくなることで、どんどん便利になるので歓迎です。ドコモのMVNOである。スカイセブンモバイルにもメリットがあるので、今後の衛星通信の展開に期待したいところです。