日本では発売されていないためか、あまり話題になっていません。
【西田宗千佳のRandomTracking】Apple Vision Pro買ってきた日記 1日目:「予測された未来」がついに目の前に! - AV Watch
ついにAppleの新しいジャンルの製品が登場しました。
Mac、iPod、iPhone、iPadといったコンピュータを発売してきましたが、次の未来へ行くデバイスです。
Apple Vison Proと呼ばれる製品は、いわゆる眼鏡型デバイスというジャンルの製品になります。VRといった言葉で、すでにいくつかの製品が世に登場しています。SonyのPlayStation VR、FacebookのMeta社が発売しているMeta Questといった製品が人気です。これらの製品はゲームが前面に出てくるタイプのデバイスなので、新しいゲーム機という位置づけで販売されています。MetaQuestはゲーム以外にもビジネス向けのアプリも多数リリースされており、新しい仕事の仕方が模索されています。
空間上に映像を投射することができるので、これまでにない使い方ができます。空間で使うコンピュータを突き詰めたのが、Appleが発売したApple Vison Proになります。
マウス操作、指での操作、声での操作、目での操作
Appleはコンピュータをどうやって使うかを突き詰めてきたメーカーです。
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MacがまだMacintoshと呼ばれていたころ、画面に表示されるマウスカーソルを動かして操作するコンピュータを発売しました。これがGUIと呼ばれる、コンピュータを一般化した技術です。画面に表示されるアイコンをクリックして操作するので、コンピュータの操作が簡単になりました。
コンピュータの性能が進化したことで、手のひらに乗る音楽プレイヤーを発売しました。そのiPodと呼ばれる音楽専用機を進化させて、携帯電話と合体させて作られたのがiPhoneです。小さなボタンがいっぱいだった携帯電話と違って、表面にホームボタン以外はありません。画面に表示される物体やボタンを、指で押すという新しい操作を作りました。これが今のスマートフォンを支える操作です。マウスの操作から指で操作するという操作になったことで、コンピュータは誰でも使えるものに進化しました。
小さな画面を操作するので、やや窮屈な面があるのは事実です。この問題を解決するために考えられたのが、音声操作です。Siriと呼ばれていますが、まだまだ実用的ではありません。指示通りに動いてくれないことが多く、今後の進化に期待というレベルですが、音声で文字を入力することに関しては、実用的なレベルになっています。
マウス操作、指での操作、声での操作。新しい操作方法を作ることで、コンピュータは進化してきました。そして次に登場した操作が、目での操作です。
Apple Vison Proには、アイトラッキングと呼ばれる操作が搭載されています。ゴーグル型のデバイスの内側には、カメラが搭載されており、自分の目がどこを見ているか認識しています。空間上に表示されるアイコンを見るだけで、選択することができます。アイコンが少し大きくなって選択されたのを理解したら、指でパチンとやるだけで実行できます。
iPhoneとiPadで一般化した指での操作を用いながら、見たところを認識する目での操作を取り入れることで、空間上でコンピュータを使えるようにしました。
行きつくところまできたスマートフォンですが、Apple Vision Proが登場することで、スマートフォンも一緒に進化していくでしょう。スマホ単体だけでは出来ないことでも、Apple Vison Proと呼ばれるコンピュータが登場することで、次のステップに突入します。
これから始まるスマホの未来に期待しましょう。